転職超会議

「家族も居るし次の転職は失敗できない・・・」そんなあなたに届ける転職メディア。

coconalaで転職相談はじめました

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これまでの経験活かしながら、転職相談に乗ります!

「内定が出たがどうするか悩んでいる」「そもそも転職をするか悩んでいる」「面接でどんなアピールをすれば良いか」などなど、相談内容は何でもOKです。

過去には転職エージェントで1,000人を超える方の転職相談、企業への提案をしてきました。転職エージェント時代、主にご家族を持つ30代後半~40代の方から相談を受けていましたが、家族が居る手前年収を下げることが難しいことに加えて20代後半~30代前半の時と比べると求人選択の幅が狭まっていて、転職活動をいざ始めてみると戸惑われる方が多かったように感じます。そんなみなさんに向けて、現在は人事担当として仕事をしている経験を活かしながら、実際の企業側の目線などもお伝えできます。

面談前に、特に解決したい課題内容をお聞きしたうえ、あなたに向けた個別資料なども用意しながら、必ずお役に立てるようにします。

人事+紹介会社経験活かし、効果的な転職相談乗ります 家族も居て次の転職は失敗できない、そんな転職検討中の皆さんへ

転職の求人は「ずらし」て選ぶ ~てんしょくたんの実体験から~

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 何を隠そう私てんしょくたんも、38歳転職5回、転籍を含めると7社を経験してきた転職上級者です(ジョブホッパーとも言いますが(汗))。そこで、私自身の実体験を交えながら、その際に大事にしたポイントについてまとめていきます。今回は、求人選びに焦点を当て、私がとった戦略についてご紹介します。キーワードは、「ずらし」です。職種や業界など軸をずらして転職することを「軸ずらし転職」と言われていますが、私が実践したのは、応募数が少ないであろう求人に積極的にエントリーするという、ピークをずらした転職です。

応募数が少ない求人にエントリーする

 私なりのずらし転職は、「応募数が少ない求人にエントリーする」です。100名の応募があって採用人数1名の求人よりも、5名の応募があって採用人数1名の求人のほうが決まりやすいという視点です。できるだけ後者の求人を選び取り、効率良い活動を心がけてきました。お祈りメール(不採用通知)をたくさん受け取るのも心が疲れますし、面接に進み場数を踏んでいくほうが有益だと考えていたからです。

てんしょくたんの就職活動

 転職活動ではなく新卒の就職活動時代の話しとなりますが、うまくいった要因は上記のずらし作戦でした。活動当初は「リクナビ」「マイナビ」といった王道のサイトに登録をし活動を進めましたが、エントリーシートや説明会など、数をこなすだけで結果がついてこず、苦戦しました。リクナビ等から大手中心にエントリーするのは早々に見切りをつけ、「ニッチな優良企業を攻略しよう」という作戦に切り替えました。調べると今はもう無くなっていましたが、優良ベンチャー企業に特化した新卒サイトを見つけ出し、そこで片っ端からエントリーを進めていったのです。これまでの苦戦が嘘だったように面接に漕ぎ付け、内定いただいた会社に就職を決めました。

人事担当の目線

 人事担当として新卒採用を実施した経験もありますが、リクナビ等の大手サイトに掲載し募集をすると、数百~数千のエントリーが集まります。そこから厳選するため、高い倍率となります。一方で大手サイトの掲載料は100万円程度から、掲載枠やオプションをつけていくと数百万円程度の掲載料となることも少なくないため、そこまで高い求人費を捻出できない企業は、求人サイトへの掲載をしていなかったり、コストが抑えられる新興の求人サイトを活用しているケースがあります。
 新興の求人サイトは、掲載コストは抑えられる一方で大手サイトに比べるとまだ集客も少ないため、応募いただいた1人1人に目が届き、集まった母集団で採用決定できるよう、活動を進めていきます。新卒採用と中途採用で動き方は多少異なるものの、集めた母集団で決めていくという点は共通しています。
 あなたの応募が、1,000人のうちの1人なのか、10人のうちの1人なのか、ここを意識しておくと、活動の効率は大きく変わってくるはずです。

転職活動中の方に向けて

 「転職活動中だけど、なかなか面接に辿り着かない」という方に向けて、いくつかのチェック項目を用意しました。
- 大手サイトや大手エージェントのみに頼って活動していませんか?
大手は掲載(保有)している求人が多い分、登録人数が多くライバルも増えることになります。大手サイトだけに頼るのではなく、他の新興サイトに登録するなど、ニッチにも目を向けることをおすすめします。

- 友人・知人紹介など、求人サイト以外のルートはありませんか?
「応募数が少ない求人にエントリーする」というピークをずらした転職活動の話しをしてきましてが、つまりはできるだけ1/1に近づくようなアプローチを考えましょうということです。例えば応募先企業の社員紹介となれば、求人サイト経由の応募者よりも、「(既存)社員の〇〇さん紹介の候補者」となりますので、通常の応募者よりも優先順位は高まるはずです。社員の紹介以外でも、例えばLinkedinから人事担当者にアプローチしてみるなど、優先順位を高めるために試せる方法はいろいろあるはずです。

最後に

 最後に逆のことを言うようですが、最終的な転職先の判断はしっかり吟味をすべきであって、「すぐに決まったから」「直感で良いと思ったから」といった安直な判断はNGです。しっかりとした面接準備 をおこない、そしてオファーが出た後も精査を重ねること。それこそが転職活動の重要なポイントだと思っています。みなさんの転職活動が良いものになるよう、応援しています。

現役人事担当がまとめた、すべらない面接準備 5つのポイント

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 「面接」は、選考プロセスで最も重視される項目です。2~3回程度、合計数時間の「面接」で採否が決まってしまうからです。私は人事担当や転職エージェントとしてたくさんの面接に立ち合ってきましたが、実績や経験は良いのにアピール不足で見送りとなってしまうのは一番勿体ないことです。

 今回の記事では、これまでの経験をもとに私なりに考えた面接準備 5つのポイントを紹介していきます。

会社情報を読み漁る

 多くの方は、求人票と会社HPの流し見で終わっている印象です。会社情報を見るのではく、「読み漁って」ください。

 上場企業であれば直近数年のIR資料(決算説明会資料、有価証券報告書 等)はマストです。これに加え、過去のプレスリリース、公式SNS、社員のSNS(Twitter等)、ブログ等のオウンドメディア、新卒採用情報、求人票、エージェントから提供される資料などがあげられます。たくさんの情報を仕入れておくことで、企業を自分事として捉え、どんな貢献ができそうかというイメージが湧きやすくなります。何より面接で、「貴社のオウンドメディアで〇〇の記事を読んだのですが・・・」といった質問ができ、面接官に事前準備を怠らない姿勢をさりげなく伝えることができます。

応募求人の課題を想定する

 次に、仕入れた会社情報をもとにして応募求人の課題を想定します。

 優れた求人票であると、部門で現在どんな課題があり、なぜ募集をするのか、そして入社者にどんなことを任せたいのか、と細かく書かれていることもありますが、大抵の求人票は「増員募集のため」「欠員補充のため」など、詳しい募集背景が書かれていことがほとんどです。転職エージェント経由の応募であれば、エージェント担当者に聞いてみるのも手ですが、担当者の知識次第でムラはあるでしょう。
 
 完璧な想定は必要ありません。営業職であれば、「直近〇〇という新商品をリリースし、〇〇地域での新規営業を強化している。会社平均年齢が30歳と若く育成余力が少ないため、ベテランのプレイングマネージャーを採用している」などと自分なりに想定します。

発揮できる強みをリストアップする

 想定した課題に対し、自分が発揮できる強みをまとめます。強みは、単に「後輩育成が得意」「新規営業が得意」と項目をあげるだけではなく、具体的な行動事実や、おこなった工夫についても整理しておいてください。

 課題の想定→発揮できる強みをリストアップするというプロセスを通じ、実際の面接で企業から課題として語られなかったとしても、「会社(応募企業)にどんな貢献ができるのか」を意識しながらアピールする習慣付けができます。また、面接官と候補者という関係性で終わるのではなく、将来一緒に働く可能性がある同志として様々な課題についてディスカッションすることができたら、お互いにとって有益な場となり、そして選考結果も前向きなものとなるはずです。

逆質門を考えておく

 面接の締めくくりなどで必ず振られる逆質問。全て質問できるかは別にしても、5つくらいは考えておき面接に臨みたいところです。この記事を読んでくださっている方はすでにおわかりいただいていると思いますが、「どのような福利厚生がありますか?」といった調べればわかるような質問や、「残業時間はどのくらいですか?」といった、初回面接でストレートに聞くべきではない内容は論外です。自身で調査した会社情報や、面接で聞いた情報をもとにして、「先日リリースされた〇〇という新商品について、私は〇〇のような営業手法が有効ではないかと考えますが、どのような営業戦略を検討されていますか?」といったような、一歩踏み込んだ質問が効果的です。

開始からオープンマインドで臨む

 結局は人と人とのコミュニケーションですので、「この人と一緒に働きたい」と思われることがポイントです。1回の面接は1時間程度とあっという間の時間ですが、緊張して固くなっていると自分らしさが伝わらず、時間をロスすることになります。初対面で難しいかもしれませんが、仲の良い友人に会うつもりで、開始からオープンマインドで臨みましょう。


 面接準備 5つのポイントをまとめてきました。
 新型コロナウイルスの影響で、現在はビデオ面接での実施が主流です。相手にしっかりと印象を残すためにも、十分な準備をして臨みましょう。準備の分だけ相手にも伝わり、結果がどうであっても次の面接にも必ずつながっていくはずだからです。応援しています。

転職で年収アップできたら幸せになれるのか、を考える

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 仕事選びをする際、「仕事内容」「働くメンバー」「勤務地」と様々な検討項目があるなかで、「給与」は誰しもが重視する項目です。実際にみなさんが転職を検討する際も、「給与が低い」「年収アップしたい」等、給与に関する理由が多いはずです。
 「マイナビ転職動向調査(2018年)」でも、転職活動を始めた理由(男性30代)で「給与が低かった」が1位となっています。

転職活動を始めた理由(単一回答)
【男性30代】
1位 「給与が低かった」18.4%
2位(同率) 「職場の人間関係が悪かった」10.2%
2位(同率) 「会社の将来性、安定性に不安があった」10.2%
・・・・

 果たして、転職によって年収アップしているのか、そして、年収アップできたら幸せになれるのか、そのあたりを一緒に考えていければと思います。
 

実際、転職者の年収はどうなったか

 厚生労働省が実施している「雇用動向調査(2018年)」から、「転職(入職)者の賃金変動状況」のデータから見ていきます。

【35~39歳】
転職後に給与が増えた 39.5%
┗1割以上の増加 28.6%
┗1割未満の増加 10.8%
変わらない 30.2%
転職後に給与が減った 29.6%
┗1割未満の減少 5.3%
┗1割以上の減少 24.3%

平成30年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省

 35~39歳では、約4割の方が年収増、3割の方は年収変わらず、3割の方は逆に下がっています。私が転職エージェント時代にお手伝いしてきた方達も、おおよそ同じくらいの比率だった印象です。
 「年収アップしたい」という想いで転職活動を開始するも、結果として6割の方は年収維持もしくは年収が下がっているという事実を、把握しておくべきかと思います。

年収アップできたら幸せになれるのか

 それでは、年収増となった方がより幸せになったのかについて、内閣府発表の「満足度・生活の質に関する調査(2019年)」から紐解いていきたいと思います。この調査は、地域、属性、健康状況等様々な側面から生活満足度について調査されたもので、その中の「世帯年収別の総合主観満足度」を抜粋しました。(10点満点)

「100万円未満」5.01点
「100万円~300万円未満」5.20点
「300万円~500万円未満」5.68点
「500万円~700万円未満」5.91点
「700万円~1,000万円未満」6.24点
「1,000万円~2,000万円未満」6.52点
「2,000万円~3,000万円未満」6.84点
「3,000万円~5,000万円未満」6.60点
「5,000万円~1億円未満」6.50点
「1億円以上」6.03点

 「300万円~500万円未満」と「700万円~1,000万円未満」では0.56ポイントの増加となりますが、「1,000万円~2,000万円未満」と「3,000万円~5,000万円未満」ではわずか0.08ポイントの増加と、年収帯があがるにつれその伸びは鈍化していきます。

 例えるなら、学生時代に稼いだアルバイト代5万円の当時の満足度と、社会人になった現在の臨時賞与10万円の満足度を比較すると、そこまで変わらないか、むしろ学生時代のほうが高いという人もいるのではないでしょうか。つまり、給与の多寡と満足度の関係性は、その時の状況や価値観等、様々な要因が絡み合って決定しているのです。

まとめ

 転職者の年収と、そして年収別の満足度について見てきました。転職を検討するうえで「給与」は重要な項目であることは間違いありません。しかし実際には、年収維持(もしくはダウン)で転職するケースも多いことや、そして給与の多寡と満足度が必ずしも一致しないことを踏まえ、転職を考えていく必要があります。ではどうやったら満足度高い幸せな転職ができるのか、難しい課題ではありますが、これからも一緒に考えていきましょう。


参考文献 
鈴木祐「科学的な適職」(クロスメディア・パブリッシング)
週間東洋経済 特集給料最新序列 2019年9月28日号

コロナ禍において転職活動を継続するか否か、を考える

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 新型コロナウイルスの感染拡大は、企業の採用活動にも大きな影響を及ぼしています。実際私が所属する会社でも、騒動前は50ポジションほど募集をおこなっていましたが、現在は全ての募集を一時停止している状況です。一方で、この状況下でも採用活動を緩めない、むしろ採用強化を表明する企業も少なくありません。
参考/ 新型コロナウィルスが流行っても積極採用中の企業まとめ

 転職活動を進めていた、あるいは検討していた方にとって、活動を継続するか否か、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、「転職活動を継続するか否か」問題についてまとめていきます。

コロナ禍の転職は慎重になるべき(急ぎでなければ先送りする姿勢で)

 私見としては、今からの転職活動は極めて慎重になるべきであると考えています。その理由は3点あります。

採用を見合わせる企業の存在

 もともと4月は、新卒採用受入れや人事異動、法改正への対応等により、人事部門にとっての繁忙期です。加えて、コロナウイルス対応により既存社員の問い合わせや手続き対応、そしてオンラインでの入社受入れ対応等、多くの人事担当者が採用以外の業務にリソースを奪われています。
 事業側(採用部門)では、事業計画の練り直しを迫られたことで、採用を一時保留するケースもあると想定されます。採用を継続する企業も多いとはいえ、あなたが希望する業界や職種がどのような動向となっているか、慎重に見極める必要があります。

オンライン面接への「急速な」移行

 エンジニア等のポジションを中心として、オンライン面接の活用は飛躍的に進んでいるようです。今後の状況次第ではありますが、全ての選考プロセスをオンラインで対応せざるを得ないケースも増えてくるでしょう。

「面接方法」について伺ったところ、18.5%が「全てオンラインでの面接を行なっている」77.8%が「一部の選考プロセスでオンライン面接を取り入れている」と回答いただきました。

引用元: 【4/2発表】新型コロナウイルス感染拡大に伴う中途エンジニア転職市場への影響、実態調査ver.1 | エンジニア採用・育成・組織づくりラボ (by Findy)

 オンライン面接は移動の負担なく選考をスピーディーに進められるメリットがある一方で、オフィスの雰囲気や一緒に働くメンバーの雰囲気が掴みにくいなど、情報収集不足によって入社後のギャップにつながる懸念があります。また、最近オンライン面接に切り替えた企業の場合、面接官がオンライン面接に不慣れなために、見極めが甘いままプロセスを進めることや、求職者に必要な情報提供をしていない等のケースが想定され注意が必要です。

コロナ後の社会変化

 ここ数年堅調に推移していた人材マーケットですが、ここにきて陰りが見えています。

令和2年2月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.45倍となり、前月を0.04ポイント下回りました。

引用元:厚生労働省:一般職業紹介状況(令和2年2月分)について 
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00032.html

 コロナ後の経済がどのように推移していくかはわかりませんが、「リーマンショックを上回る」などの見通しも出ており、決して楽観はできません。

国際通貨基金(IMF)も、「同規模か、さらに悪い景気後退をもたらす」との見通しを表明している。

2008年末には、非正規雇用の契約を更新しない「雇い止め」や、派遣社員などの契約を打ち切る「派遣切り」などが行われ、会社の寮を出なければいけなくなった人たちが東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に集まった。厚生労働省のまとめでは、2008年度卒で内定取り消しを受けた人は2143人だった。完全失業率は2009年7月に5.5%まで上昇した。

引用元:リーマンショックとは?原因、日本への影響は?新型コロナと経済への影響を比較され話題に | ハフポスト

コロナ禍の転職活動を継続する場合

 とはいうものの、転職理由は千差万別であり、人によっては今すぐ活動をせざる得ない方も多くいらっしゃるはずで、決して今の活動を否定するものではありません。オンライン面接などによって手軽に活動を進められるだけに、一時の直感で転職先を決めてしまうなど、「視野狭窄」に陥らずに意思決定いただきたいと考えています。最後に、視野狭窄に陥らないためのチェックポイントを3つ紹介して締めくくりたいと思います。

  • 「なぜ転職をするのか」にもう一度立ち戻る

転職活動を進めるうち、目的を見失いがちになることがあります。今転職をすべきかも含めて、慎重に検討しましょう。

  • 選考企業、友人・エージェントに勧められるままになっていないか

不安がある企業でも、いざ内定が出ると気持ちが盛り上がり気持ちが傾くことがあります。そんな時、周囲の声だけに頼って意思決定するのは非常に危険です。

  • 給与だけに釣られていないか

給与アップに釣られての転職には後悔が付き物です。どんな裁量が与えられるのか、どのような行動が評価されるのかなど、しっかり理解をしたうえで意思決定をするべきです。


 社会不安も大きく、先行きも不透明な状況です。このような状況であるからこそ、より一層慎重な転職活動をすべきだと考えています。転職活動へ踏み切る方には、後悔の無い活動となるよう、心から応援しています。