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転職の求人は「ずらし」て選ぶ ~てんしょくたんの実体験から~

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 何を隠そう私てんしょくたんも、38歳転職5回、転籍を含めると7社を経験してきた転職上級者です(ジョブホッパーとも言いますが(汗))。そこで、私自身の実体験を交えながら、その際に大事にしたポイントについてまとめていきます。今回は、求人選びに焦点を当て、私がとった戦略についてご紹介します。キーワードは、「ずらし」です。職種や業界など軸をずらして転職することを「軸ずらし転職」と言われていますが、私が実践したのは、応募数が少ないであろう求人に積極的にエントリーするという、ピークをずらした転職です。

応募数が少ない求人にエントリーする

 私なりのずらし転職は、「応募数が少ない求人にエントリーする」です。100名の応募があって採用人数1名の求人よりも、5名の応募があって採用人数1名の求人のほうが決まりやすいという視点です。できるだけ後者の求人を選び取り、効率良い活動を心がけてきました。お祈りメール(不採用通知)をたくさん受け取るのも心が疲れますし、面接に進み場数を踏んでいくほうが有益だと考えていたからです。

てんしょくたんの就職活動

 転職活動ではなく新卒の就職活動時代の話しとなりますが、うまくいった要因は上記のずらし作戦でした。活動当初は「リクナビ」「マイナビ」といった王道のサイトに登録をし活動を進めましたが、エントリーシートや説明会など、数をこなすだけで結果がついてこず、苦戦しました。リクナビ等から大手中心にエントリーするのは早々に見切りをつけ、「ニッチな優良企業を攻略しよう」という作戦に切り替えました。調べると今はもう無くなっていましたが、優良ベンチャー企業に特化した新卒サイトを見つけ出し、そこで片っ端からエントリーを進めていったのです。これまでの苦戦が嘘だったように面接に漕ぎ付け、内定いただいた会社に就職を決めました。

人事担当の目線

 人事担当として新卒採用を実施した経験もありますが、リクナビ等の大手サイトに掲載し募集をすると、数百~数千のエントリーが集まります。そこから厳選するため、高い倍率となります。一方で大手サイトの掲載料は100万円程度から、掲載枠やオプションをつけていくと数百万円程度の掲載料となることも少なくないため、そこまで高い求人費を捻出できない企業は、求人サイトへの掲載をしていなかったり、コストが抑えられる新興の求人サイトを活用しているケースがあります。
 新興の求人サイトは、掲載コストは抑えられる一方で大手サイトに比べるとまだ集客も少ないため、応募いただいた1人1人に目が届き、集まった母集団で採用決定できるよう、活動を進めていきます。新卒採用と中途採用で動き方は多少異なるものの、集めた母集団で決めていくという点は共通しています。
 あなたの応募が、1,000人のうちの1人なのか、10人のうちの1人なのか、ここを意識しておくと、活動の効率は大きく変わってくるはずです。

転職活動中の方に向けて

 「転職活動中だけど、なかなか面接に辿り着かない」という方に向けて、いくつかのチェック項目を用意しました。
- 大手サイトや大手エージェントのみに頼って活動していませんか?
大手は掲載(保有)している求人が多い分、登録人数が多くライバルも増えることになります。大手サイトだけに頼るのではなく、他の新興サイトに登録するなど、ニッチにも目を向けることをおすすめします。

- 友人・知人紹介など、求人サイト以外のルートはありませんか?
「応募数が少ない求人にエントリーする」というピークをずらした転職活動の話しをしてきましてが、つまりはできるだけ1/1に近づくようなアプローチを考えましょうということです。例えば応募先企業の社員紹介となれば、求人サイト経由の応募者よりも、「(既存)社員の〇〇さん紹介の候補者」となりますので、通常の応募者よりも優先順位は高まるはずです。社員の紹介以外でも、例えばLinkedinから人事担当者にアプローチしてみるなど、優先順位を高めるために試せる方法はいろいろあるはずです。

最後に

 最後に逆のことを言うようですが、最終的な転職先の判断はしっかり吟味をすべきであって、「すぐに決まったから」「直感で良いと思ったから」といった安直な判断はNGです。しっかりとした面接準備 をおこない、そしてオファーが出た後も精査を重ねること。それこそが転職活動の重要なポイントだと思っています。みなさんの転職活動が良いものになるよう、応援しています。