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現役人事担当がまとめた、すべらない面接準備 5つのポイント

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 「面接」は、選考プロセスで最も重視される項目です。2~3回程度、合計数時間の「面接」で採否が決まってしまうからです。私は人事担当や転職エージェントとしてたくさんの面接に立ち合ってきましたが、実績や経験は良いのにアピール不足で見送りとなってしまうのは一番勿体ないことです。

 今回の記事では、これまでの経験をもとに私なりに考えた面接準備 5つのポイントを紹介していきます。

会社情報を読み漁る

 多くの方は、求人票と会社HPの流し見で終わっている印象です。会社情報を見るのではく、「読み漁って」ください。

 上場企業であれば直近数年のIR資料(決算説明会資料、有価証券報告書 等)はマストです。これに加え、過去のプレスリリース、公式SNS、社員のSNS(Twitter等)、ブログ等のオウンドメディア、新卒採用情報、求人票、エージェントから提供される資料などがあげられます。たくさんの情報を仕入れておくことで、企業を自分事として捉え、どんな貢献ができそうかというイメージが湧きやすくなります。何より面接で、「貴社のオウンドメディアで〇〇の記事を読んだのですが・・・」といった質問ができ、面接官に事前準備を怠らない姿勢をさりげなく伝えることができます。

応募求人の課題を想定する

 次に、仕入れた会社情報をもとにして応募求人の課題を想定します。

 優れた求人票であると、部門で現在どんな課題があり、なぜ募集をするのか、そして入社者にどんなことを任せたいのか、と細かく書かれていることもありますが、大抵の求人票は「増員募集のため」「欠員補充のため」など、詳しい募集背景が書かれていことがほとんどです。転職エージェント経由の応募であれば、エージェント担当者に聞いてみるのも手ですが、担当者の知識次第でムラはあるでしょう。
 
 完璧な想定は必要ありません。営業職であれば、「直近〇〇という新商品をリリースし、〇〇地域での新規営業を強化している。会社平均年齢が30歳と若く育成余力が少ないため、ベテランのプレイングマネージャーを採用している」などと自分なりに想定します。

発揮できる強みをリストアップする

 想定した課題に対し、自分が発揮できる強みをまとめます。強みは、単に「後輩育成が得意」「新規営業が得意」と項目をあげるだけではなく、具体的な行動事実や、おこなった工夫についても整理しておいてください。

 課題の想定→発揮できる強みをリストアップするというプロセスを通じ、実際の面接で企業から課題として語られなかったとしても、「会社(応募企業)にどんな貢献ができるのか」を意識しながらアピールする習慣付けができます。また、面接官と候補者という関係性で終わるのではなく、将来一緒に働く可能性がある同志として様々な課題についてディスカッションすることができたら、お互いにとって有益な場となり、そして選考結果も前向きなものとなるはずです。

逆質門を考えておく

 面接の締めくくりなどで必ず振られる逆質問。全て質問できるかは別にしても、5つくらいは考えておき面接に臨みたいところです。この記事を読んでくださっている方はすでにおわかりいただいていると思いますが、「どのような福利厚生がありますか?」といった調べればわかるような質問や、「残業時間はどのくらいですか?」といった、初回面接でストレートに聞くべきではない内容は論外です。自身で調査した会社情報や、面接で聞いた情報をもとにして、「先日リリースされた〇〇という新商品について、私は〇〇のような営業手法が有効ではないかと考えますが、どのような営業戦略を検討されていますか?」といったような、一歩踏み込んだ質問が効果的です。

開始からオープンマインドで臨む

 結局は人と人とのコミュニケーションですので、「この人と一緒に働きたい」と思われることがポイントです。1回の面接は1時間程度とあっという間の時間ですが、緊張して固くなっていると自分らしさが伝わらず、時間をロスすることになります。初対面で難しいかもしれませんが、仲の良い友人に会うつもりで、開始からオープンマインドで臨みましょう。


 面接準備 5つのポイントをまとめてきました。
 新型コロナウイルスの影響で、現在はビデオ面接での実施が主流です。相手にしっかりと印象を残すためにも、十分な準備をして臨みましょう。準備の分だけ相手にも伝わり、結果がどうであっても次の面接にも必ずつながっていくはずだからです。応援しています。